Beau Paysage Tsugane la montagne 2020 レビュー
テイスティングノート
深みのあるルビー色。ラズベリーやプラムの赤系果実に、スミレ、土、森の下草、スパイスの香りが複雑に混ざり合う。 口当たりは柔らかく、果実の純度が高く、余韻は静かで長い。樽香は控えめで、葡萄そのもののエネルギーが伝わるような味わい。 時間とともに旨味が開き、静謐な美しさを感じさせる仕上がり。
おすすめペアリング
- ローストラム、鴨のコンフィ
- 和牛のステーキ(塩のみで)
- きのこや根菜を使った和風煮込み
生産者について
ボー・ペイサージュ(Beau Paysage)は、山梨県北杜市津金に拠点を置く 岩﨑 龍一氏によるワイナリー。自然との共生を理念に掲げ、農薬や化学肥料を使わず、 土壌と対話しながらブドウを育てる。その結果として生まれるワインは、 造り手の思想と土地の個性を繊細に反映している。
ワインのスタイルと哲学
「la montagne(ラ・モンターニュ)」は、ボー・ペイサージュを代表するキュヴェのひとつ。 名の通り“山”をテーマにしたこのワインは、標高の高い畑から生まれる凛としたエネルギーが特徴。 果実味は控えめながら深く、透明感のある酸とミネラル感が長い余韻を形づくる。 日本ワインの静かな頂点のひとつといえる存在。
評価
- エレガンス: しなやかで内省的な美しさ。
- テロワール表現: 山梨・津金の空気をそのまま瓶に詰めたよう。
- 稀少性: 年間生産量が極めて少なく、入手は困難。
まとめ
Beau Paysage Tsugane la montagne 2020 は、日本ワインが持つ精神性と繊細さの結晶。 強さではなく静けさで魅せる、土地と人の共鳴を感じる一本。 一度出会えたなら、ゆっくりと時間をかけて向き合いたいワイン。


コメント